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古今亭志ん五@くがらく
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開催レポート

お客様の足元をあんじつつ「天気よもちこたえてくれ」と願いましたが、当日は夕方から雨、雨どころかゲリラ豪雨となってしまいました。

そんな悪天候にも関わらず、くがらく史上最高の100名超のお客様においで頂きました。志ん八さんの人気、すごいです。雨男の志ん八さんの勝ち!志ん八さんの魅力全開の楽しい会となりました。

落ち着いた口調で飄々とはじまった志ん八さんの高座。まずは、真打昇進の発表から。故志ん五師匠のファンも多かったようで、アンケートにもその辺のことをお書きいただいた方も大勢いらっしゃいました。このように、脈々と継承されていくのが、また落語の良さですね。初代(志ん五師匠)と、これから生まれる二代目の姿をダブらせてみた方もいたと思います。

まずは、釣りの枕から。口調もゆっくり、穏やか。安心して聞いていられる見ていられる、懐の深い、気持ちのよい高座です。“安心して笑える”ってホントに大事なことなんだと思うのです。そして噺は「唖の釣り(おしのつり)」へ。気持ちよく笑いの渦へいざなう志ん八さん。与太郎と七兵衛の掛け合い、見回りの役人とのやりとりの愉快なコト愉快なコト。

二席目は現在の師匠、志ん橋師匠の、そそっかしい面白エピソードから「粗忽の釘」へ。与太郎だけじゃない。憎めないあわてん坊をやらしたら志ん八ぴか一。女房に偉そうで、口調の粗い大工・八五郎も、志ん八さんが演じると優しさと面白みがにじみ出てきます。啖呵も、女房とのノロケ話も楽しい楽しい。煙草を吸う仕草もキマってます。サゲも見事に。

大笑いの前半。仲入り挟んで、雨上がり。爽やかな枕から、三道楽煩悩(さんどうらく、さんドラぼんのう)、飲む・打つ・買う。女郎買いに落ちた大工、熊五郎の話。同じ大工でも八五郎と熊五郎の演じ分け。

トリネタ、聞かせます、志ん八さんの「子別れ(下))」。「子別れ」は上・中・下の三部構成であり、中の後半部分と下を合わせて演じることが多いです。今回の志ん八さんもそうでした。ちなみに、上は「強飯の女郎買い」、下は「子は鎹」の名で呼ばれることがあります。

人情噺とは言え、過剰な感じはしません。あくまでも、さらりと、軽く、自然体で、ゆったりと気持ちよく流れていく高座の空気。うっとり聴き入るお客様たち。可笑しくもほろりとさせる世界が目の前に。こましゃくれた息子・亀も上手い。親子の情の行ったり来たりが(手練れだなぁ)と思ってしまいます。ゲラゲラ・ジ~ンの泣き笑い。

派手さはないですが、効いてくるんですよね。じわりじわりと。笑いもしんみりも。まとっている空気が、大人の噺家さんだなあ、と言う。これが真打になる噺家さんの、佇まいなのかもしれません。落ち着きと言うか。

9月下旬から11月まで続く真打興行。これは何が何でも行かなければと思ったのでした。(全高座で違うネタをかけてくれるそうです。できれば、「子別れ(下))」じゃないときがいいなぁ…。まだ聞いたことのないネタの時が…) 

ちょっとフライング気味ですが、もういいですよね。

よ!二代目・志ん五!

待ってました! たっぷり!

くがらくスタッフ一同

独占インタビュー記事

プロフィール

ご協力いただいたアンケートと編集部からのお返事

くがらクイズ(第12回志ん八篇)

【問題】志ん八さんの真打昇進披露興行チケットをご購入いただいた方には「二代目古今亭志ん五特製オリジナルステッカー」のプレゼント付き。さて、そのステッカーのデザインですが、全部で3種類ありまして、「でめきん」と「まぐろ」。さて、残るひとつの魚は次のうちどれ?(下のイラストは、ステッカーのイラストではありません)

1 さんま
古今亭志ん五@くがらく
『目黒のさんま』という噺に登場。殿様が目黒でその味のトリコになったという「さんま」
2 たい
古今亭志ん五@くがらく
『寄合酒』という噺に登場。噺の中で、間抜けな若い衆が犬に食らわせてしまった「たい
3 にしん
古今亭志ん五@くがらく
『権助魚』という噺に登場。権助が「網捕り魚ですだ!」と奥さんに差し出した「にしん」

志ん八さんへのインタビューを読んでお答えください。正解者の中から抽選で1名様を次回のくがらくへ無料ご招待。その他、何らかプレゼント予定! 

ご応募は、こちらから。たくさんのご応募、お待ちしております!

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ご予約募集要項(終了)

第12回「古今亭志ん八」さんの回。無事お開き。ありがとうございました。

次のくがらくは2017年7月29日(土)開催です。お招きするのは古今亭志ん八(ここんてい・しんぱち)さん。真打昇進直前、志ん五襲名直前という「志ん八」名義での残り少ない貴重な高座の目撃者になってみませんか。志ん八さんへのインタビュー全5ページ公開中。じっくりお読みいただき、ぜひ「くがらく」へおいで下さい。ご予約は絶賛受け付け中です。お電話でもメールでも受け付けております。お気軽にご連絡ください。

古今亭志ん五@くがらく

〔日 付〕 2017 年 7 月29 日(土)

〔時 間〕 開場18:30 /開演19:00( 1時間30分ほど。二席⇒お仲入り⇒一席の予定です)

〔出 演〕今年9月、真打に昇進予定なのが、今回お呼びする志ん八さん。真打ち昇進と同時に前師匠の名跡(※) 「志ん五」襲名が決まっており、7月末のくがらくは “志ん八”名義としての残り数少ない貴重な高座になります。古典落語も新作落語も、どちらもお演りになる実力者。もしかすると新作派のイメージが強いかも知れませんが、ところがどうして古典の上手さにも大変な定評があります。真打直前のこの時期、勢いと脂が乗りに乗った爆笑高座をお楽しみください。

 ※最初は、古今亭志ん五師匠に入門。志ん五師没後、古今亭志ん橋師匠門下に。

〔会 場〕 久が原会館(大田区久が原2-7 -17)  ※  こちらが会場地図になります

  すべて椅子席です/冷暖房完備/男女別トイレ(1階と2階それぞれに完備)

〔交 通〕 東急池上線 久が原駅 ライラック通り 徒歩12分

  東急バスを使ってもお越しいただけます。次の2つの路線が使えます。

  (1)蒲12系統 蒲田駅~田園調布駅  (2)森04・森05系統 大森操車所~池上駅前・洗足池

  停留所名はともに「久が原出世観音」。バス亭の目の前です。

〔木戸銭〕 1,500 円

〔ご予約・お問合〕 くがらく 090-4824-9243 留守電の際は折り返し、ご連絡差し上げます

 電子メールアドレス : rakugo@miura-re-design.com

※当日終演後は希望者の方と、志ん八さんを囲んで打ち上げを予定しております。木戸銭とは料金が別となります。詳細はご予約時にお問い合わせください。

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