春風亭昇也@くがらく
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SWAを意識? 『成金』誕生秘話。

 今、落語会では“成りあがり”を目指す若手ユニットが話題。その名も「成金」。メンバーは落語芸術協会に所属する二ツ目(前座と真打ちの間)さんたち11人。メンバーは柳亭小痴楽昔昔亭A太郎瀧川鯉八春雨や雷太三遊亭小笑春風亭昇々笑福亭羽光桂宮治神田松之丞春風亭柳若・春風亭昇也。「一番の下っ端ですけど、一番生意気にモノ申しているかも」と笑うのが、今回お招きする春風亭昇也さん。3時間以上のロングインタビューを記事にしてお届けします。(取材・写真:くがらく編集部)

―「成金」について。昇太師匠のお弟子さんとして師匠が以前やってらした「SWA(※1)」を意識しなかったのですか?
 まったく意識しませんでした。「SWA」は新作をやると言う目的がはっきりしていたユニットです。「成金」は一緒に何かをやるという目的はありません。そもそも、きっかけは深夜寄席(※2)なんです。発案は雷太兄さんと松之丞兄さん。『気の合う仲間たちだけで自分らなりの自由で楽しい深夜寄席ができないか』という思いが誕生のきっかけです。深夜寄席のある土曜日は必然的に無理。じゃ金曜日はどうだ。ハコ(貸してくれる場所)はどこかないか?西新宿のミュージックテイトさんがOKしてくれた、それじゃ、やろうと。一緒に前座をやった仲間のうち、今の11人が集まって結成されました。


―「成金」誕生前と後で落語業界は、がらりと変わった気がします。「成金」を追随するようなユニット、若手グループ興行が以前にも増して活発になったような。

 そうですね。それは僕らも感じています。


―ただ、「成金」と、それ以外とは全然違いますよね。もしかすると「成金」以前からあったグループの活動とも、まったく毛色が違う。相当なインパクトを落語業界、市場に与えたなと。「成金」と、それ以外との大きな違いは何だと思いますか?
 毎週金曜夜に開くという定期会にしたことでしょうか。毎週、そこに行けばやっているという若手の会はないのでは。

―最近では、「成金」のブランド化と言いますか、「成金」の冠が付いた発展系の興行がたくさんありますよね。
 今年で言えば「日本橋成金」や「成金で落語に王手!」(小痴楽・鯉八・昇々・松之丞さんが出演)等ですか。一番大きかったのは去年年末の「大成金」(三部構成。笑点でお馴染みの桂歌丸三遊亭小遊三春風亭昇太の三師匠をゲストに)。これを大入り満員にしたことが、いまの評価・ブレイクにつながっていると思っています。
※1 SWA:創作話芸アソシエーションの頭文字からSWA。春風亭昇太・三遊亭白鳥林家彦いち柳家喬太郎によるユニット。当時、「成金」以上にエポックメイキングな活動で話題をさらった。
※2 深夜寄席:新宿末広亭で毎週土曜日21時30分から。破格の500円で若手落語家や講談師四人が観れるため人気。

―単なる仲良し集団ではなく、切磋琢磨する意識、まとまりが強いと感じます。
 まとまりは強いですね。よくもまぁ、これだけの個性が一枚岩になったなと。ほぼ奇跡ですね。11人集まったのも奇跡。「成金」というネーミングになったのも奇跡。テイトさんが借りられたのも奇跡。


―雰囲気を良いと感じるひとつに、香盤(芸人の序列のこと)トップの小痴楽さんを一番下の昇也さんがイジリ倒すじゃないですか。そこが大きいのでは?
 小痴楽兄さんも、そのほうが(精神的に)楽だと言ってくれてまして。これは小痴楽兄さんのお父さん、5代目・柳亭痴楽師匠(ちなみに『綴方狂室の痴楽』は4代目)の教えが素晴らしかったからでして。「お前は若くして入門するのだから、これから年上の後輩が、たくさんできる。だが、その人達は皆人生の先輩だ。決して後輩と思って接したり扱ったりしてはいけない。お前から以降の皆は全員同期だと思え」と教えたんだそうです。兄さんが、その教えを守って、僕のツッコミを許してくれているから、厳しくもあり、親しくもありという関係が生まれました。一番下っ端ですけど、僕の一番の武器、誇れる部分は、ツッコミです。このスキルを生かして、他の10人に負けないようにがんばっていきます。

―最後に。当日の会にむけて、なにか一言
 落語は一期(語)一会。そのライブ感が楽しいんです。当日しか味わえない噺をぜひ聞きに来てください。あと、このインタビュー、つづきはウエブで(笑)


※と、ここまでが、今回のチラシ(印刷物)の内容です。つづきは、(中)と(下)でお楽しみください。

チラシ掲載の文章は、インタビュー記録からの抜粋です。全文は、ここでしか読めません。ぜひ、読んで感じて知ってください。昇也さんの素顔。そして本音。

春風亭昇也 独占インタビュー(上)

春風亭昇也 独占インタビュー(中)

春風亭昇也 独占インタビュー(下)